小山建築のこだわり
01100年後でも安心して住める家を
現代建てられている家は、「プレカット」と呼ばれる、工場で事前にカットされた材料を使うことがほとんどです。
プレカットは安価で建築期間が短いなどのメリットがありますが、その分デメリットも多い材料です。
使っている木材は人工的に乾燥させたもので、中には空洞ができやすくなり、強度が落ちます。
また、流れ作業のように加工が行われるため、「この材料ならこの部分に最適だな」といったような、木の特性を活かして適材適所に木材を活用していく、ということができません。
現場での工夫の余地はなく、工場でカットされたものをただ現場で組み立てていくだけのものになります。
結果、当然家全体の強度は落ち、柔軟性のないアンバランスな建物が出来上がります。
小山建築ではプレカットを一切使わず、木材の仕入れから、乾燥も自社で行います。
そうすることで、強靭で質の高い木材に仕上げていきます。
その上で、加工は「手刻み」(てきざみ)で行います。
便利な機械はもちろん使いますが、昔ながらのノミや金槌も使い、微調整を繰り返してミリ単位以下の精度で木材を加工していきます。
木材に手で触れ、感じ、削っていくことで、木の特性を見極めて、最適な部材として使用します。
できるだけ金物は使わず、木だけで組み上げることで、地震などの揺れにも強い、柔軟性と強靭さを併せ持った家に仕上がります。
通常のプレカットを使った建売などの家は、耐用年数が30年~40年程度と言われていますが、手刻みで精密に仕上げた家は100年は優に保ちます。
私達が作っているのは、単に今だけが良ければいいというファストファッションのような家ではなく、100年後も安心して住める、完全フルオーダーのお客様の生活にフィットした家なのです。
02総ひのきの家
小山建築で手掛ける家は、全て総ひのき造りです。
材料の価格や扱いの難しさの関係から、最近では総ひのきの家はほとんど見なくなりました。
ひのきは「ひのき風呂」に使われるように、香りが高く、美しい木材です。
湿気にも強く、湿度の高い日本の気候にはピッタリです。
時間が経つにつれ、だんだん味のある色になってきて、それもまたひとつの楽しみとなります。
寺院などでも使われ、十分な強度があります。
「総ひのき」というと、和風の建築を思い浮かべるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
洋風のスタイリッシュな家も可能です。
使い方次第、工夫次第でどんなデザインにも適応できます。
03木材は自社で自然乾燥
自然乾燥している工務店など、日本でもほとんどないことでしょう。
一般的に使われている木材は、簡単に言うと電子レンジのようなもので一気に乾燥させています。
そのため、内部の組織が弱くなり、スカスカになって強度が下がってしまいます。
小山建築では自社の敷地内に木材を多数保管しており、そこで自然乾燥させています。
自社で乾燥を行うことで、木材の状態を随時把握できますし、最適な乾燥具合を見極めて使用することができます。
こうして自然乾燥された木材は、ギュッと中身が詰まって強度も上がり、湿気などの環境の変化に強い、最高の木材に仕上がります。
手間もスペースも必要になりますが、その分質の高い木材をお客様の家に使用することができるのです。
全てはお客様の安全と安心のために。
04充実した設備
小山建築では、一般的な工務店ではありえないぐらいの機械設備を保有しています。
最近の工務店は、上記の通りプレカット材を使うことが多く、木の加工をほとんど行わないところが多くあります。
そういった工務店は機械設備もなく、材料はそのまま現場に運ばれて組み立てるだけ、ということになります。
逆に小山建築では、一から木材の加工を行っていますので、様々な機械が必要になります。
穴をあける、削る、切る、プレスする、などなど。
それら全ての加工に対応するため、様々な機械を取り揃え、ここで加工できないものはない、というぐらいの設備を取り揃えています。
もちろん、最後は手作業で、丁寧に仕上げていきます。
アナログと言われても、品質のためには妥協できないポイントです。
05工夫とアイデアの塊 治具
治具(ジグ)という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
治具とは、加工の際に、加工をしやすくするためにサポートする器具のことです。
「もう少しここがこうなっていたら加工しやすいのに…」そんなときには、オリジナルの治具を自分で作ってしまいます。
こういった治具が一つあるだけで、加工の効率がぐんと上がります。
簡単に決まった線を引くための治具、丸棒を一瞬で作るための治具などなど。
これまでに作った治具は100種類以上。
工夫とアイデアの塊と言ってもよいでしょう。
手刻みに時間と手間をかける分、効率化できる部分は効率化し、時間を有効に活用する、というのが小山建築の考え方です。
06独自の工法で特許を取得
代表の小山は考えるのが大好き。
思いついたら試さずにはいられない性分です。
その結果、独自の工法を思いつき、特許を取得するまでに至りました。
実際にこの工法を使おうとすると様々な法律的な制限があり、実際には使えないのですが、それでも個人で新たな工法の特許を取得したことは、特筆すべきことだと思います。
35年の経験に加え、今でも木に触れ、木を刻み、常に考え続けているからこそ、アイデアが湧いてくるのです。
そして今日もまた、新しいアイデアを夢想し、スケッチに書き留めています。